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ホログラフィートークの特徴

 ホログラフィートークには複雑なところは何もありません。クライエントに内在するものと語らい、退行させて問題の根源に近づき、解決を行い、安心安全と満足をもたらして過去のクライエントを健全な状態に戻し、現在に戻ってリソースを獲得するというシンプルな構造をもった技法です。しかしその中でトラウマや愛着障害、不健全な信念や不健全な行動パターン、身体症状の解消軽減を行いながら、クライエントとともに人間の存在の深遠さや、人生の意味深さを垣間見る事が可能な技法です。

ステップ1:課題の特定

 

 その日に取り扱う課題を決定する。心の問題だけでなく、身体的疾病等も対象とすることができる。問題を外在化して、それと語らい、退行の準備を進める。

ステップ2:問題の核心に迫り解決する

 

 核心場面まで退行する。過去の問題場面の内容を確認し、過去のクライエントのリクエストを踏まえた解決を施す。問題の本質だけでなく、隠れた問題を明確にし、問題の人物や問題、その影響からも距離を施す。

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ステップ3:健全化の構築

 

 健全な人々に、健全な行為を行ってもらう。それにより健全な関係性や、健全な信念、健全な価値観、安心や安全の構築を行う。

 

ステップ4:リソースの獲得

 

 現在に戻り、最初に外在化したものの変化を確認して、今後における注意点や、リソース、解決法などを獲得する。

 獲得した注意点やリソース、解決法を今後の行動課題とすることによって、今後のよりよい変化を実生活にもたらす。

ホログラフィートークのメリット

 

① 技法の習得がしやすい。

② クライエントの安全性が高い。

③ 精神的な問題だけでなく身体的な問題(病気・痛み)にも応用できる。

④ 問題場面でのフラッシュバックなどのネガティブな反応が起こりにくい。

⑤ 問題の起源に早期に到達でき、問題の本質と全体像を見極める事が可能。

⑥ クライエントの理解、満足が高い。

⑦ 愛着障害の解消に役立つ。

⑧ 愛着障害の解消に伴う投影・転移が起こりにくい。

⑨ 他の技法とのジョイントも可能。

 

全ては「そこ」にある

 症状やネガティブな感情は、健全な自己の一部が死んだ墓標であり、事件を詳細に記した史碑であり、未来の可能性やリソース、解決を示す道標である。

 ホログラフィートークは、問題となる部分から、問題の全容と、解決、そして未来の可能性やリソースまでを1回のセッションで獲得する技法である。

 

各ワークショップの内容

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ホログラフィートーク・ベーシック

  

 ホログラフィートークは軽催眠下のトランスワークや、自我状態療法の一種ですが、その本質は、クライエント本人が、感情や身体症状の意味を読み取り、解決し、自らを癒すプロセスを支援する心理療法です。

 クライエントが持つネガティブな感情や身体症状は、問題の様々な原因、そして解決を教えてくれる素晴らしいリソースです。またクライエントに繰り返し起こる問題は、その起源の再演でもあると言われてます。問題の起源を探り解決をする事は、問題の根本を解決する事になり、その再演を防ぐ事になるでしょう。また、問題の解消後は、未来に向かっての新しいリソースやソリューションを見いだすところまでを一回のセッションで行っていきます。

 クライエント自身も思ってもみなかった過去の起源に容易に到達でき、大人の自分自身が介添えすることによって、過去のトラウマティックな場面に遭遇しても強い除反応や、再外傷を起こしにくい安全な技法であり、セラピストが解決を援助することによって、本人だけでは解決出来ない過去の問題を、よりよく解消する事が可能になります。

*参加資格:医師・臨床心理士・公認心理士(心理学系学士以上)

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心理的逆転をホログラフィートークで解消する

  

 セラピーがうまくいかないのは、あなたの技量不足や相性だけが理由ではないかもしれません。「心理的逆転」は、ロジャー・キャラハン博士が発見した基本的力動概念です。治療効果が現れない、治療してもすぐに悪い状態に戻ってくる、あるいは治療直後にネガティブな反応が現れる等、セラピストを悩ませる事象が起こっている時には、この「心理的逆転」がクライエントに潜んでいる可能性があります。そしてその場合この「心理的逆転」を解消しない限り、なかなか治療効果をあげる事が難しくなるでしょう。キャラハン博士は心理的逆転をタッピングで解消しますが、この難しい現象を、ホログラフィートークでも解決する事ができます。

 「心理的逆転」は、クライエントが抱える最も根源的な問題であると言っても過言ではありません。今回のワークショップでは、「心理的逆転」の見つけ方から、ホログラフィートークによる解消までを丁寧に学んでいきます。クライエントの根源的な問題の理由を解き明かし、解消し、その後に役立つリソースの獲得までを獲得するアドバンステクニックワークショップです。

*参加資格:ホログラフィートーク・ベーシック修了者

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複雑性PTSDとホログラフィートーク

  

 複雑性PTSDは、長期反復的トラウマ体験によって起こる心的外傷後ストレス障害です。戦争や拷問、性的虐待、家庭内暴力のような長期にわたる加害や、長期にわたるネグレクトによって起こります。その症状は解離症状に始まり、感情調整の障害、身体愁訴、無力感、恥、絶望、希望のなさ、永久に傷を受けたという感じ、自己破壊的および衝動的行動、これまで持ち続けてきた信念の喪失、敵意、社会的引きこもり、常に脅迫され続けているという感じ、他者との関係の障害、その人の以前の人格状態からの変化やその他の複雑で慢性的な身体症状などが含まれます。

 それらの問題をどのように癒し解消していくのかを、かつてのPTSD治療モデルから、現在ボストントラウマセンターで行われている治療モデル、そしてホログラフィートークでのアプローチをお伝えしながら、ベーシックのテクニックに加えて、さらなる安心安全の構築や安定感の促進、そして断たれていた感覚や関係性の回復の基盤を構築するアドバンストテクニックをお伝えして参ります。

*参加資格:ホログラフィートーク・ベーシック修了者 

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喪失と悲嘆をホログラフィートークで癒す

  

 死別は、個人のライフイベントの中でも、特に大きな、そしてインパクトの強いイベントです。ある人は、その悲嘆から何年も抜け出せずにいるかもしれません、また、ある人はその影響から人生が変わってしまったり、その死の影響が、その人の人生に色濃く、あるいは暗に影響を与えるかもしれません。

 死別という大きな出来事の昇華を、私たちがサポートし、その後の人生をよりよく歩いてもらうためにはどんなアプローチをしていけばよいのでしょうか。

 今回のワークショップでは、死別・悲嘆のプロセスと、その影響、さらには死別・悲嘆のテーマが、セッションにおいて課題として見えてきたときに、その課題をどのように取り扱ったらよいのか、どのようにそれを昇華させていくのかを丁寧に学んで参ります。クライエントの深い悲嘆の理由を解き明かし、解消し、その後に役立つリソースを獲得するためのアドバンステクニックのワークショップです。

*参加資格:ホログラフィートーク・ベーシック修了者

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アディクションからの回復  

 

 幼児期のトラウマは、精神的・身体的自己調節能力を劇的に阻害します。この深刻な調節不全は、知覚、認知、情動耐性、だけでなく、基本的な身体機能をも妨げ、さらには対人的、機能的、概念的な学習を損なうものです。その苦しみを抱えながら、被害者は成長を余儀なくされます。そしてそのような人生の中で被害者は、現実を生きるために様々な代償戦略を駆使することになりますが、アディクションもその戦略の一つです。このワークショップでは、アディクションをテーマに、トラウマとアディクションに苦しむ患者さんの回復のために、どのような援助が必要か、どの部分に注目し、どのようにアプローチをすることが有効かをお伝えして参ります。

*参加資格:ホログラフィートークベーシック修了者

 

 

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